親知らずの抜歯

親知らず(第三大臼歯)は智歯とも呼ばれ、
人によって生えている向きや根っこの形が様々で、
先天的に親知らずの無い人、
上下4本が揃っていない人もいます。

親知らずの抜歯の必要性

久我山・杉並歯科では、親知らず(第3大臼歯)は原則、抜歯をおすすめしています。親知らずは一般的に顎の骨に埋まっていたり(埋伏歯)、歯の一部が露出していることが多く、虫歯の原因になったり噛み合わせが乱れたり、お口のトラブルを引き起こしやすい歯と言えます。そのため特殊な場合(自家歯牙移植・歯髄再生療法で積極的に温存する場合)を除いて、親知らずの抜歯を推奨しています。

親知らずの抜歯
親知らずを抜歯しないリスク
  • 虫歯のリスク
    親知らず(第3大臼歯)は一番奥の歯です。そのため歯ブラシやフロスなど届きにくい位置にあるため、虫歯になりやすい特徴があります。また親知らずが斜めに生えている場合は、隣りあう第2大臼歯の間も歯みがきが難しく、親知らずだけでなく第2大臼歯も虫歯になって失ってしまうリスクがあります。
  • 歯周病・智歯周囲炎のリスク
    親知らずは歯周病のリスクと隣り合わせの歯です。これにより親知らずの周囲が炎症を起こして腫れたり、痛みがでる歯周病(智歯周囲炎)となってしまうリスクがあります。
  • 歯ならびのリスク
    親知らず(第3大臼歯)が斜め、または横向きに生えている場合、親知らずによって第2大臼歯から前の歯が前へ押し出されます。これにより歯ならびが乱れるリスクがあります。同様に親知らずは上下左右に1本ずつ通常は合計4本ありますが、天然欠損として親知らずが生えない場合もあります。これら4本のうち一部だけ萌出した場合も同様に、歯並びや噛み合わせのバランスが崩れるリスクがあります。
  • 顎関節症のリスク
    歯並びや噛み合わせの乱れは顎へ負担をかけるリスクがあります。親知らずが噛み合っていない場合も、やはり顎の動きを阻害します。こうして顎に負担がかかり続けることで顎が鳴る、顎がカクカクする、顎が痛いといった、いわゆる顎関節症を引き起こすリスクがあります。

親知らずとは何でしょう?

親知らずはどの歯?
親知らずとは前から数えて通常8番目の第3大臼歯です。通常は20歳前後に萌出する歯のため親の知らない間に生えることから、親知らず(または智歯)と呼ばれます。多くは上あごに2本、下あごに2本の計4本となりますが個人差があり、4本に満たない方やまったく親知らずが生えない方もいます。また親知らずは顎の骨に埋まったままになっていたり(埋伏歯)、歯の一部のみが露出していたりすることが多いため、親知らずはトラブルを引き起こしやすい歯といえます。

抜歯の難しい親知らずの例

抜歯の難しい親知らずの例
久我山・杉並歯科では親知らずの抜歯を日常的に行っています。斜めに生えている親知らず、水平埋伏の親知らず、歯根肥大(歯根の先が膨らむ)や歯根湾曲(歯根が曲がる)など、難易度が高い親知らずも抜歯します。同時に抜歯する必要の無い状態の親知らずも存在するので、やはり大切なのは診査診断です。親知らずの処置もデジタルによる精密な診査診断のうえ、患者さんに丁寧に分かり易くメリット・デメリットをお話します。

STEP1 診査診断

親知らずがどの向きに生えているのか、根っこはいくつあるのか、お口の中に見えているのか、埋まっているのか、あごの骨の中にある下顎管(血管と神経が走行している管)との位置関係を精査します。場合によってはCT撮影を行い、三次元的な位置関係を把握します。親知らずと下顎管が接触していた場合は、抜歯する際に神経を圧迫し、一時的に麻痺が残る可能性があることを説明し、同意を頂いたうえで抜歯します。

STEP2 麻酔、切開、剥離

麻酔をして治療中に痛みが出ない環境を作ります。歯が埋まっている場合は歯茎を切って(切開)、歯茎をめくって歯の全体像を確認できるようにします。(剥離)

STEP3 歯冠分割

手前の歯に引っかかって歯が出てこないので、歯の頭と根っこを削って分断します。分断したら歯の頭をすくい出す様に取り出します。場合によっては骨の中に埋まっている場合もありますのでその場合は骨も丁寧に削ります。

STEP4 歯根分割

今回の親知らずは歯の根っこが2個あるので、股の部分で分断すると抜きやすくなります。根っこが各々別の方向にカーブしていたり、先端だけ違う方向に曲がっていたりと、親知らずの形は様々なので、このステップを行うことで歯を抜きやすくなります。

STEP5 掻把、縫合

根っこを取りだしたら歯はすべて取り出したことになります。抜けた穴を綺麗にして感染予防に努めます(掻把)。歯くぎを切っているので、元通りになるように歯ぐきを縫っていきます。(縫合)縫合後、血が止まっているか確認後、終了となります。

親知らずの抜歯後

人によって3日から1週間腫れや痛みが続くことがあります。痛み止めや感染予防のために抗生剤を飲んでもらいます。だいたい1週間程度で切った歯茎が付き始めるので抜糸をして終了になります。

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